導入事例

株式会社 Red Dot Drone Japan

これからの時代にドローン+Zao-Xができること。
超短遅延で高画質な映像伝送による遠隔旅行を実現し、防災・減災への取り組みも。

株式会社 Red Dot Drone Japan
  • オンラインツアーのニーズが高まる中、『ドローン遠隔旅行』を企画
  • 超短遅延・高画質映像でリアルな旅行体験を可能に
  • LTE回線だけではなく衛星回線の使用ができ、安定した映像伝送を実現

株式会社 Red Dot Drone Japan様 構成図

Smart-telecaster導入の経緯

 まず、遠隔操縦を使ってドローンを飛行させるには、日本国内の環境においては一定の条件が揃う場所で実施する必要がある。それと共に安全を担保できる体制で実施する必要がある。同社はこれを、現地オペレータの配置と飛行空間の限定(『ジオフェンス』機能の実装)により、実現した。ツアー参加者は専用アプリを通して現地オペレータへ命令を送信。現地オペレータは命令を受信する一方、ツアー参加者へ映像を送信。『ジオフェンス』により、ドローンを飛ばしても良い空間が目に見えない柵で囲んであり、そこからドローンが外に飛び出ていくことは出来ないように設定される。万が一の場合には、操縦権のあるパイロットが操縦を引き取る形になっている。

 実証実験を経て、課題も浮き彫りとなった。「思い通りの風景を見られる」のが『ドローン遠隔旅行』の魅力だが、場所によっては電波状況が悪く、うまく映像伝送できないこともあった。それから、既存の映像伝送ツールでは、満足いく画質とは言えなかった。

 この旅行の商用化を目指す中で、既存の映像伝送ツールに代わるリアルタイム映像伝送ソリューションを模索していたところ、ソリトンシステムズのZao-Xにたどり着いたと言う。

 Red Dot Drone Japan代表 三浦氏は次のように話す。「もともとソリトンシステムズのことは、映像伝送装置の開発会社として知っていました。Zao-Xは、超短遅延映像伝送が可能であること、高画質であることに加えて、LTE回線だけではなく、衛星ともつなぐことができ、安定した映像伝送が可能であること、テレメトリ送信の使用がZao-X経由のトンネリングで実現できることが導入の決め手となりました。」

『ドローン遠隔旅行』体験の広がり

 Zao-X導入により、観光地が画面から遠く離れていることを感じさせない、リアリティのある遠隔旅行を実現した同社。2023年3月には神戸旅行を疑似体験できる『ドローン遠隔旅行』で遠隔操縦とAR(拡張現実。現実世界に仮想空間を作り出す技術)の実装を担当した他、株式会社阪急交通社と共に東京都アクセシブルツーリズム事業を受注。

 ドローンからのリアルタイム映像は、臨場感があり、「鳥の目線で観光ができた!」という利用者の声もあり、好評。『ドローン遠隔旅行』は、観光資源を持つ自治体・旅行ニーズに応えたい旅行業者・旅行体験を求める観光客それぞれにとって、大変魅力のあるものとなっているようだ。

今後の展望(ドローンを防災・減災にも活用)

 「遠隔旅行は、様々な状況の全ての人に旅行体験を届けることができ、”物理的に現地へ行くには困難だったり、危険を伴うような場所に行ってみたい”という顧客の要望へのソリューションとして、需要が増えています。」と話す三浦氏。

 一方、同社は2023年10月、オフィスの屋上にドローンポートを設置し、LEVEL4飛行検証を開始。今後は、災害の予防や減災、注意喚起のためのドローン拠点として、ドローンポートを各地に設置していく予定とのこと。例えば雪山にドローンを常設し遠隔操縦した場合、遭難者の位置情報を地上部隊に伝達し、早期発見・救助につなげることができる。

 また、定期的にドローンが雪山の巡回を行うことで、雪崩等、広域の観測や注意喚起ができ、災害の予防につながる。

 最後に三浦氏は、「当社の持つ技術は、防災・減災にも貢献できると考えます。例えば、ドローン遠隔操縦を、防災・点検警備に利用するために導入した場合、使用されていない時間には遠隔旅行の旅行先として活用することもできます。各自治体と連携して、防災・観光の両面を同時に推進できるサービスが展開できれば。」と話を結んだ。

 河川の氾濫・土砂崩れ・津波の監視等、ドローン巡回の用途は広い。

 ソリトンシステムズは、ドローンが変えていく未来に向けて、より一層、製品・サービスの拡充を図っていく。

お忙しい中、有り難うございました。

※本ページの内容は、2024年7月作成時の情報に基づいています。

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