導入事例

株式会社竹中工務店

パスワードレスを目指し、PC認証を一新
顔認証でセキュリティと利便性を向上

株式会社竹中工務店
  • カメラに顔を向けるだけで認証ができる
  • 従前のICカード認証の課題を解消し、より確実な本人認証を実現
  • 利用者端末で顔情報を登録、遠隔地へもスムーズに導入

竹中工務店 様 イメージ図

 会社支給のノートPCへのログオン時に、SmartOn IDで顔認証を実施する。なりすましが困難な顔認証を行うことで、場所を選ばずに安全に業務ができる環境を整備、「竹中スマートワーク」を推進している。ノートPCに搭載されているカメラを使って、利用者自身で顔情報を登録することで、建設現場など遠隔地の利用者へもスムーズな展開が図れた。

生産性向上を目指し、全社のPCをリプレース

 日本を代表する建設会社のひとつである竹中工務店。同社では、全体の生産性を向上させ、お客様ニーズへの素早く的確な対応を図る取組みを「竹中スマートワーク」と名付け、2014年より進めている。営業、設計、生産・FM(ファシリティマネジメント)部門に所属している社員を中心に約7,000台のタブレットを配備し、場所や時間にとらわれずに業務を行える環境を整備してきた。「竹中スマートワーク」の導入により、業務効率が上がったという社員からの評価を受け、行える業務内容を拡大し生産性をさらに高めるため、Windows 10へのOS移行と合わせて、全社で利用している約9,000台のPCをノートPCにリプレースする事にしたそうだ。

ノートPCの利便性を損なわない認証方法を検討

 リプレースするノートPCのセキュリティに関して、これまでと同レベルの物を確保すると同時に、ノートPCの利便性を損なわない仕組みを実現することが必要だと考えたという。

 これまでは、PC利用時にはビル入退館に利用するICカードとパスワード入力を行っていた。しかし、(1)カードの抜き差しなど手間がかかる、(2)モバイル時にはカードリーダーを携帯する必要がある、(3)長く使い続けると、経年劣化によるカード破損、認証し難くなる等の課題が出始めた。また、PCにICカードを接続したまま離席するケースもみられた。これらのことから、ICカード以外の認証方法の検討を開始した。

 竹中工務店 グループICT推進室ICT企画グループ 副部長 高橋 均氏は、認証方法の選定について次のように語る。

「USBトークン、ワンタイムパスワードや他の生体認証も検討しましたが、どれもICカード同様に、認証に手間を要す、モバイル時にパソコン以外の付属品が必要など要件を満たすものではありませんでした」

顔認証で、利便性とセキュリティを両立

 相反する利便性とセキュリティの両立を実現できたのが顔認証だった。顔認証は、(1)PCの内蔵カメラを使うため付属の認証装置が不要、(2)パスワードを入力し、カメラに顔を向けるだけなので認証が早い、(3)カードの差しっぱなしの心配もなく、確実に本人であることが確認できることが大きなポイントだったという。さらに、ICカードリーダーや指紋読み取り装置が不要で、余分なコストがかからないということも決め手になったそうだ。

「SmartOn IDを検討し始めた当初は、顔情報は管理者端末でのみ登録できる仕組みでした。しかし、利用者端末でも登録することが必須であることを伝えたところ、迅速に対応してくれました。その柔軟性や開発体制も、とても高く評価しています。約1万人の利用者が毎日利用するPC認証で使用するため、安定した性能を持つ製品であることが必要不可欠ですので、国内シェア№1で20年以上の実績があるSmartOnであれば、多くの利用者が使用しているということから安心できると思いました」(高橋氏)

 今後は、業務アプリケーション利用時の認証やビル入退館など、さまざまなシーンへの顔認証システムに適用することを検討しているそうだ。

「利用者の利便性を損なわず、かつ、それぞれの情報リテラシーによってセキュリティ強度が左右されない仕組みを目指しています。そのためにも、今後は顔認証システムを活用したパスワードレスも視野に入れています。AIやIoTを駆使して、生産性向上に向けた環境整備をさらに推し進め、竹中スマートワークをさらに進化させていきたいと思います」(高橋氏)

お忙しい中、有り難うございました。

※本ページの内容は、2018年 6月作成時の情報に基づいています。

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