2024年03月25日
パナソニック コネクトの世界最⾼⽔準の顔認証技術と、ソリトンシステムズの多要素認証サービス「Soliton OneGate」が連携
株式会社ソリトンシステムズ(本社︓東京都新宿区、代表取締役社⻑︓鎌⽥理、以下「ソリトンシステムズ」)と、パナソニック コネクト株式会社(本社︓東京都中央区、代表取締役 執⾏役員 プレジデント・CEO︓樋⼝ 泰⾏、以下「パナソニック コネクト」)は、ソリトンシステムズの多要素認証サービスである「Soliton OneGate(ソリトン ワンゲート)、以下OneGate」とパナソニック コネクトの顔認証クラウドサービス「KPAS(ケイパス)クラウド」を連携し、2024年5⽉より販売開始します。
ソリトンシステムズは、様々なクラウドサービス利⽤時に、デジタル証明書+FIDO2/スマホ認証/パスワードによる多要素認証(MFA)を⼿早く適⽤できる多要素認証サービス「OneGate」を提供しており、この度パナソニック コネクトの世界最⾼⽔準の顔認証技術※1による認証機能を追加し、さらに厳格で安全なユーザー認証を実現します。
なお、安全かつ便利な顔認証の、より幅広いビジネスシーンでの活⽤を⽬指す両社の共創は、2022年12⽉にパナソニック コネクトの顔認証技術を搭載したPCログオンソフト「SmartOn」に次ぐ、『第⼆弾』となります。
- プレスリリース(2022年12⽉7⽇)「最⾼⽔準の顔認証技術をPCログオンソフト「SmartOn」に搭載」
- https://www.soliton.co.jp/news/2022/005158.html
2018年に、内閣官房IT総合戦略室より「クラウド・バイ・デフォルト原則」の⽅針※2が打ち出されるなど、国内でも少しずつ進んでいたクラウドシフトが、近年、コロナ禍を経て⼀気に加速しました。2021年9⽉にはデジタル庁が発⾜し、それを⽪切りにガバメントクラウドの整備推進※3、⽂教市場では校務DX・NEXT GIGA、さらに⺠間でも製造・⾦融・運輸・建設などあらゆる業界でDXが急速に進んでおり、業務関連システムのデジタル化・DXに伴うクラウドサービスの活⽤拡⼤は、ますます活発化していくと⾒られています。
⼀⽅で、クラウドサービスの導⼊が進むほど、社内環境と社外環境の垣根がなくなり、ITセキュリティにおいて⻑らくスタンダードであった"境界型防御"の意味合いは薄れています。社内LANを守るだけでは、不正アクセスや情報漏えいのリスクに対応しきれなくなっていることから、現在では社内・社外を問わず、あらゆる場所からのあらゆる情報へのアクセスを検証し制御する、いわゆる"ゼロトラスト"の考え⽅に基づいたセキュリティ対策が主流となりつつあります。
このゼロトラスト環境の実現においては、その初めのステップとして、複数の認証を組み合わせてユーザーやデバイスを検証する『多要素認証の導⼊』が有効とされています。Microsoft 365やSalesforceといった主要なクラウドサービスも、多要素認証を⾏ったうえでの利⽤を前提とするよう呼び掛けており、多くの企業・団体で、多要素認証の仕組みの導⼊が加速しています。
このような状況を受けて両社は、空港や医療機関など⾼いセキュリティが求められる場⾯で多く活⽤されている、パナソニック コネクトの世界最⾼⽔準の技術を応⽤した顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」を、公共・⺠間を問わず幅広く市場展開している、ソリトンシステムズの多要素認証サービス「OneGate」に、⽣体認証オプションとして連携させました。⾮常に確かな本⼈確認技術を、扱いやすく汎⽤性の⾼いクラウド型の認証サービスの中で提供することで、クラウドシフトやDXを進める企業・団体により⼤きな安⼼をもたらし、社会全体へのお役⽴ちを⽬指します。
共創の取り組みについて
(1) OneGateの⽣体認証オプションとして「顔認証」を提供
ID・パスワードだけの認証で業務データにアクセス可能な環境では、なりすましによる情報漏えい事故は簡単に起こってしまいます。特に、漏えい済みの認証情報を悪⽤したリモートアクセスやクラウドサービスへの侵⼊に端を発するサイバー攻撃被害は、後を絶ちません。
OneGateは、多要素認証(MFA)でクラウドやオンプレミスに点在する企業の業務データを不正アクセスから守る、多要素認証サービスです。⼀部の多要素認証を突破するフィッシングなどへの耐性が⾼く、デバイスの特定が可能な「デジタル証明書認証」をベースに、さまざまなユーザー認証の仕組みと組み合わせて統合的な多要素認証環境を実現します。
今回の共創において、確実なデバイスの特定を得意とするOneGateの「デジタル証明書認証」と、確実なユーザー の特定を得意とするパナソニック コネクトの「顔認証」技術を合わせることで、より安全に、適切に、クラウドやオンプレミスにある業務データへのアクセス制御を⾏うことが可能になります。またWindowsやChromebookをはじめとしたマルチOSに対応しながら、クラウドサービス型で提供を⾏うことで、IT環境が多様化している時代において幅広いお客様に価値をお届けできると考えております。
さらに、この共創による新たな付加価値として、KPASクラウドとOneGateのID管理機能の利点を⽣かし、オフィスなどにおける『空間DX』を実現します。例えば、OneGateへのログインに利⽤している1つの顔情報を、オフィス内に設置されている⼊退管理システムや複合機などの認証にも活⽤し、同⼀空間におけるあらゆる本⼈確認が必要なシーンを「顔認証」で統⼀することが可能になります。これにより、ユーザーは⼿ぶらで様々な認証をセキュアに⾏うことができ、また管理者側も厳格な⽣体認証を利⽤した仕組みで統⼀し、情報資産およびオフィス全体を守ることができます。
(2)今後の展開
2022年の共創を⽪切りに、両社の販売・サービス網を活⽤し、本⼈確認のさらなる厳格化や運⽤性の向上が求められる市場ニーズに対して、豊富なラインアップと⾼い技術⼒でお役⽴ちしてきました。PCログオンを中⼼とした認証ソリューションにおいては、2025年に販売25億円の事業とすることを⽬指してきましたが、継続して⽬標達成を視野に、販売⾯でも協⼒関係を強化していきます。
今回の共創『第⼆弾』では、安⼼・安全な顔認証と、運⽤性の⾼い多要素認証サービスである OneGateが連携したことにより、より安全でありながら扱いやすいクラウド認証基盤をお客様に提供することが可能となりました。双⽅のチャネルを活⽤しながら、2026年に販売28億円の事業規模を⽬指してまいります。
また、OneGateと顔認証の連携から拡がる、⼊退室や物理鍵の管理、セキュリティゲートなど、フィジカルセキュリティと組み合わせたトータルソリューションの展開においては、国内全体で加速しているDXの流れを追い⾵に、新たな価値を広く市場に提供できるよう進めていきます。
今後もソリトンシステムズとパナソニック コネクトは、両社の多様かつ先進的なテクノロジーを活かした価値創出を⾏うべく、「多要素認証」だけに留まらない共創活動を推進してまいります。
- 2022年11⽉6⽇のNIST(FRVT1:1)経年変化評価において、Mugshot(⼈種・経年変化を含む正⾯顔データ、他⼈受⼊率︓10万分の 1)で世界1位を獲得しました。同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他⼈受⼊率︓10万分の1)で世界4位、KIOSK(下向き・⾒切れデータ、他⼈受⼊率︓10万分の1)でも世界5位にランクインするなど世界最⾼⽔準の評価結果を得ております。
- デジタル庁「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利⽤(平成30年7⽉版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000342739.pdf - デジタル庁「ガバメントクラウド」
https://www.digital.go.jp/policies/gov_cloud
パナソニック コネクトの顔認証技術について
パナソニック コネクトの顔認証は、40年以上に渡るカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応⽤により、NIST(⽶国国⽴標準技術研究所)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において、世界1位※1の評価を獲得しました。
顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適にご利⽤いただけます。これまでにも空港での厳格かつ円滑な本⼈確認や、アミューズメントパークでのチケットレス⼊退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス⼊退室などで、顔認証技術を応⽤したシステムを展開してきており、1⽇30万回超の固有の顔認証を達成してきました(パナソニック コネクト調べ)。今後も、世界最⾼⽔準の顔認証技術と、現場での使いやすさを追求し、お客様との実証実験を重ねて実現したUXデザインとの融合により、さまざまな現場を安⼼・安全かつ効率化することに貢献してまいります。
パナソニック コネクト株式会社について
パナソニック コネクト株式会社は2022年4⽉1⽇、パナソニックグループの事業会社制への移⾏に伴い発⾜した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,500名の従業員を擁し、売上⾼は1兆1,257億円(2022年度)を計上しています。「現場から社会を動かし未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知⾒とソフトウェアを組み合わせたソリューションや⾼度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、⽣活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、⼈と⾃然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、⼀⼈ひとりが⽣きがいを感じ、安⼼安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を⽬指しています。
- 多要素認証サービス「Soliton OneGate」について
- https://www.soliton.co.jp/lp/onegate/
- Soliton OneGateに関する問合せ先
- ITセキュリティ事業部
Tel: 03-5360-3811
netsales@soliton.co.jp
- 記載の社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。