2020年03月02日
ソリトンとPolyverse社がサイバーセキュリティ分野で提携
株式会社ソリトンシステムズ(代表取締役社長:鎌田信夫、以下ソリトン)は、Polyverse Corporation(CEO:Alex Gounares、以下Polyverse社)の増資に応じ、出資、資本関係を持つに至りました。これは、Polyverse社のサイバーセキュリティ技術が米国の政府機関やソリューションプロバイダへ導入され始めていることを踏まえ、同様にこのセキュリティ技術を日本の政府機関および重要インフラ企業向けにも評価、活用、ないし導入を強力にサポートするためのものです。
■ 提携の背景と狙い
現在、サイバーセキュリティ対策は、攻撃検知やその対応に関わるものが主流です。ゼロデイ攻撃に対しては有効な手立てがなかったところ、Polyverse社の「Polymorphing for Linux」の有効性が検証され、100万以上のサーバーで稼働する実績を示しました。記憶に新しいWannaCryやSpectreのようなゼロデイ攻撃に対しても有効です。
今回のPolyverse社への資本参加により、米国の政府機関およびソリューションプロバイダで導入が進んでいるLinuxサーバー向けだけでなく、IoTデバイスを含むより広範囲なソリューションを、2017年から提供している「サイバーセキュリティ総合支援サービス」の中で提供します。
■ 両社の役割
Polyverse社は同社が開発した「Polymorphing for Linux」を提供するだけでなく、今後提供するソリューションの日本市場への展開・マーケティングをソリトンと共同で実施します。ソリトンはこれまで培ってきた政府機関および重要インフラ企業との関係を活かし、今後ますます増加するサイバー攻撃を低減するソリューションの普及に努めます。
■ 今後の展開
政府機関あるいは重要インフラ企業向けに無償トライアルを提供し、各サーバーの運用・機能・性能に影響を与えずに、ゼロデイ攻撃対策の普及に努めます。また、Polyverse社のIoTデバイス向け等、新たな適用領域へもソリトンの開発力を積極的に展開します。
【 Polyverse Corporation 会社概要 】
Polyverse Corporationは2015年創業。Microsoft、Amazon、Googleなどからトップエンジニアが集結し注目されました。2019年には年率400%超の成長を達成しました。その技術は米国国防総省によりゼロデイメモリ攻撃の低減に資すると証明されたものです。2019年11月には、世界最大の金融・経済・ビジネス専門チャンネルである米CNBCによる、世界で注目されるスタートアップ企業トップ100に選定されました。
【 Polymorphing for Linux 】
Linux OSの多変偽装化。オープンソースであるLinuxのソースコードを乱雑化する高度な技術。主要なLinux OS(Alpine、CentOS、Fedora、RedHat、Ubuntu)をサポート。メモリを狙ったサイバー攻撃は100%防ぎ、新たな攻撃に対しても有効です。その技術は「モノのインターネット」と言われるIoT機器に対しても実装可能です。
【 Polyverse に関する問合せ先 】 ITセキュリティ事業部 Tel: 03-5360-3811 netsales@soliton.co.jp
※記載の社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。