2012年05月08日
ソリトンのハイビジョン映像伝送システム「Smart-telecaster HD」
株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、代表:鎌田信夫、以下 ソリトン)は、4月1日に開局した日本初のスマートフォン向け放送局「NOTTV(ノッティーヴィー)」を運営する株式会社mmbi (本社:東京都港区、代表:二木治成、以下 mmbi)に、携帯回線を用いてハイビジョン映像伝送を実現する「Smart-telecaster HD」を納入しました。
4月1日のNOTTV開局後、情報バラエティ番組「notty★LIVE 7時間!」で、毎日各所からのライブ中継に利用されています。
「Smart-telecaster(スマートテレキャスター)シリーズ」は、Xi、FOMAR、WiMAXなどの公衆モバイル回線を使ってリアルタイムに高品質な映像伝送ができるソリューションです。今回採用された「Smart-telecaster HD」は、フルHD解像度(1920x1080)での映像入出力に対応しており、「HD-SDI」「HDMI」(※1)の双方をサポート、プロフェッショナルレベルの高画質映像中継が可能なシステムです。
導入の経緯
mmbiは、NOTTVの開局に向け、機動力のある中継を実現するために、NTTドコモが提供するXi(クロッシィ)R(※2)を利用したハイビジョン映像伝送システムを検討していました。導入に際しては、高層ビルが林立する都心の電波状況が不安定な場所でも、安定してリアルタイムに映像が伝送できることが絶対条件でした。各種動作検証の結果、下記の技術が条件を満たすと評価され、「Smart-telecaster HD」の採用が決定しました。
●ソリトン独自の伝送制御技術「RASCOW」による継続的な映像伝送
RASCOW (Real-time Auto Speed Control on Waterway model) TM は、ソリトン独自の伝送制御技術です。揺らぎの大きいモバイル回線上でも変動する帯域に合わせてビデオ圧縮率とフレームレートを自動調整/
自動回復し、安定して継続した映像伝送が可能です。
●次世代コーデックによる高画質でリアルタイムな伝送
映像コーデックにVP8、音声コーデックにVorbisを採用。高画質・高音質はもちろんの事、低遅延での映像伝送を実現します。
●マルチリンク(回線束ね)機能による安定した映像
複数の公衆モバイル回線のデータカードを束ねて利用可能です。
本製品は1枚のデータカードでも十分な高画質伝送が可能ですが、マルチリンク機能を使用することで、さらに安定した映像伝送が可能です。
Smart-telecaster HDは、2012年5月9日(水)~11日(金)に東京ビッグサイトで開催される「スマートフォン&モバイルEXPO」のソリトンブースで展示予定です。
【NOTTV(ノッティーヴィー)について】
2012年4月1日に開局した日本初のスマートフォン向け放送局です。従来のテレビ放送のような高品質・高画質の「リアルタイム視聴(リアルタイム型放送)」と「シフトタイム視聴/デジタルコンテンツ(蓄積型放送)」をサービス利用料月額420円(税込)でお楽しみいただけます。また、ソーシャルメディアとの組み合わせなど『放送と通信の連携』により、新たな価値(サービス)を創造。視聴者に便利で楽しい生活をお届けします。
「リアルタイム視聴」では情報番組からドラマ、スポーツ、音楽など、様々なジャンルの番組を視聴できる総合編成の「NOTTV1」「NOTTV2」のほか、24時間ニュースチャンネルの「NOTTV NEWS」の3チャンネルを視聴いただけます。
※1: HD-SDI...放送用/業務用の高品位プロフェッショナルインターフェース
HDMI...コンシューマー向けの高品位インターフェース
※2: Xi(クロッシィ): NTTドコモが提供する受信時最大75Mbpsの高速通信サービスです。
※「Xi/クロッシィ」「FOMA/フォーマ」は、㈱NTTドコモの登録商標です。
※「NOTTV」は、㈱mmbiの登録商標です。
【 この件に関する問合せ先 】映像コミュニケーション営業部 03-5360-3860 stc-sales@list.soliton.co.jp