導入事例
東京ガス株式会社 緊急保安部
ライブ映像の鮮明さが好評です。
緊急事故対応や人材育成への貢献に大きな期待。
- 現場と指令側の情報共有高度化
- 緊急事故対応における正確な状況把握
- リアルタイムでの映像共有により、スピーディな対応が可能に
24時間365日体制でガス漏れ対応などの保安業務を行う東京ガス 緊急保安部では、2016年3月より映像コミュニケーションツールSmart-telecasterを導入。現場での試用を通じ、さまざまな用途への期待が高まっている。
Smart-telecaster導入の背景
東京ガスの事業展開において、お客さまに安心と安全を提供する保安業務は極めて重要なもの。緊急保安部では、ガス漏れなどの通報に対し24時間365日体制で現場に急行し、点検や修復にあたっている。部全体の施策立案や管理を担う保安統括グループの課長を務める水上清二氏は、映像伝送システムを導入した背景をこう語る。
「現場の保安実務はガスライト24という部所が担っていますが、近年ベテラン社員の定年退職に伴い、保安員が若手中心にシフトしています。若手保安員が現場に出動して判断に迷う場合、従来は電話で保安指令センターや統括拠点に指示を仰いでいましたが、音声だけでは指令側が状況を正確に把握できないケースもあり、映像によるリアルタイムの情報共有が必要ではないかと感じていました。また、本社に対策本部が設置されるような事故が発生した際、詳細な情報を迅速に収集する手段として映像が有効ではないかと考えました」
東京ガスでは、複数の映像伝送システムを検討し、実機テストを経てSmart-telecasterの採用を決定。使い勝手が優れていたことや画像の鮮明さに加え、12カ所の現場を同時にモニタリングできることも選択の決め手になったという。
導入した効果と今後の展望
2016年3月に正式導入し、現在、主要拠点での運用が開始されたとのこと。保安統括グループの北村祐介氏は、「実際に現場で積極的に使ってもらって、どういった業務で効果的に機能するのか、現場の声を上げてもらっているところです」と試用状況を説明。豊富な現場経験を持つ阿部隆氏は、「これまで非常に安定した稼動を続けており、画質の良さも好評です。高解像度映像で現場の様子が共有できるようになり、より迅速な判断と指示ができるようになったとの声も聞かれます」と、現場の評価を紹介する。
若手育成と事故対応という導入目的を含め、さまざまなシーンでの活用が期待されるが、特に大規模な災害対応では、同時に数多くの場所で修復作業を行うため、Smart-telecasterは迅速かつ的確な復旧推進に貢献できるのではないか、と水上氏は話を結んだ。
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Customer Profile
東京ガス株式会社
1885年の創業以来、130年にわたり首都圏を中心とした地域に都市ガスを供給。日本で初めてLNGを導入し、LNGバリューチェーンの確立・強化と天然ガスの普及・拡大に努める。2011年に「チャレンジ2020ビジョン」を策定。エネルギーセキュリティの向上、エネルギーコストの低減、エネルギーシステムの改革に貢献し、持続的な成長・発展を目指している。2016年4月より電力小売事業を開始。
コーポレートメッセージ「あなたとずっと、今日よりもっと。」のもと、安心・安全なエネルギーの提供にグループ一丸となって取り組んでいる。