導入事例
加茂市役所
ペーパーレス化と業務効率向上を目指して
インターネット接続系端末向けのWi-Fi環境を整備

- Wi-Fi環境を整備しペーパーレス化と業務の効率化を推進
- 法人向け無線アクセスポイントを選定し高速で安定したネットワークを構築
- 電子証明書による強固な認証を実施、Soliton OneGateで運用の不安も払拭

加茂市役所 様 イメージ図

市議会と連動する形で庁内のインターネット接続系端末を対象とした無線LAN導入を決断
加茂市でも、安全で質の高い行政サービスを提供するため、マイナンバー利用事務系、LGWAN接続系、そしてインターネット接続系の3種のネットワークが運用されています。
そんな加茂市役所の業務環境や以前の課題について、政策推進課の小栁真人氏は次のように語ります。

「当市役所では、LGWANに接続する端末は各部署に数台しかありませんが、インターネット接続系端末は全庁で約300台もあり、これが大きな特徴です。また、2020年からのコロナ禍でWeb会議が増えたため、会議室などにLANポートを増設し、職員が自席以外でも端末を使えるようにしました。ペーパーレス化などの業務効率化を期待していましたが、実際にはそれほど普及しませんでした。当時は有線ネットワークのみで、職員が移動先でLANケーブルを差し込み、手動でIPアドレスを変更する必要があります。この不便さが、自席以外での端末利用を妨げていると考えました。」
こうした状況を受け、小栁氏は今回、インターネット接続系端末向けにWi-Fi導入を決断したきっかけを次のように述べます。
「市庁舎の上階には市議会場があり、議会開催時には担当職員も参加します。当市議会では2023年度に議員へタブレットを配布し、Wi-Fiを活用したペーパーレス化を進めていました。それに合わせて、2023年1月から市庁舎内のインターネット接続系端末向けのWi-Fi導入を本格的に検討し始めたのです。」
高速で安定性の高いアクセスポイントと電子証明書によるWi-Fiセキュリティを選択
加茂市役所はITベンダーとともに、ネットワーク機器に求める要件を協議しました。その結果、性能、機能、コストパフォーマンスに優れたバッファロー社製の法人向け無線LANアクセスポイントとPoE給電Gigaスイッチを選定しました。また、Wi-Fiのセキュリティを強化するため、Soliton OneGate(以下、OneGate)とNetAttest EPS-edgeの導入も決定しました。
この組み合わせを採用した理由について、小栁氏は次のように語ります。
「Web会議やペーパーレス化された業務を行うためには、Wi-Fiの通信品質が非常に重要でした。また、不正アクセスや盗聴を防ぐためのセキュリティ対策も欠かせません。選定したアクセスポイントはWi-Fi6に対応しており、複数台のデバイスが接続しても高速で安定した通信が可能で、運用のしやすさも決め手となりました。不正アクセス対策については、総務省のセキュリティガイドラインや様々な情報を参考にし、利便性と安全性を両立させるために電子証明書認証を採用しました。その上で、この機能を備え、バッファロー社のアクセスポイントと連携実績が豊富なOneGateとNetAttest EPS-edgeが最適だと判断しました。」
ITベンダーやメーカー支援のもとスムーズに進んだ電子証明書の展開
OneGateは認証機能を提供するクラウドサービスで、ゼロコンフィグ運用のNetAttest EPS-edgeとの組み合わせにより、電子証明書による強固な認証を実現します。Wi-Fiへの接続を試みる端末は、アクセスポイントにおいて、IEEE802.1X認証を行います。このときアクセスポイントと連携するRADIUSサーバーの役割をNetAttest EPS-edgeが、電子証明書を発行する認証局(CA)をOneGateが担うイメージです。
導入プロセスについて、小栁氏は次のように語ります。
「初めて導入する仕組みだったため、当初は不安もありました。どのように進めればいいのか、今回構築をお願いした北陸電々やバッファロー、ソリトンから支援をいただきながら進めました。昨年から全庁DX施策の一環として各課にIT担当者を1名配置しており、その方々に手順を説明し、マニュアルも準備して取り組んだ結果、3週間ほどで無事に展開が完了しました。手順も理解できたので、今後、新たな端末を導入する際もスムーズに進められると思います。」
Wi-Fi活用による業務効率の向上 管理工数の削減などの効果を実感
2023年11月より、市庁舎内でインターネット接続系端末を対象としたWi-Fiの運用がスタートしました。小栁氏はその効果についてこう語ります。
「現在、Wi-Fiに接続されている端末は250台にのぼります。職員は、これまでのように移動先でLANケーブルを接続し、IPアドレスを変更する手間がなくなり、自席以外でも快適に端末を利用できるようになりました。業務効率も向上し、議会出席時も含め、資料の印刷や持参が不要となり、全庁でのペーパーレス化が一層進んでいます。運用面でも、レイアウト変更時にLANケーブルの工事が不要になり、自由度が上がりました。また、人事異動の際も、これまでは端末は固定されていましたが、Wi-Fi導入後は自分の端末を持って移動できるようになり、工数削減を実感しています。」
今回、構築を担当したITベンダーの北陸電々株式会社 営業部の齋藤 亘氏は、こう話します。

「今回、バッファローとソリトンのきめ細かな技術支援を受け、計画通り構築が完了し感謝しています。選定したアクセスポイントは高性能で長期間利用できる製品です。また、OneGateの電子証明書は発行や配布の手順がシンプルで、複数の証明書を1アカウントに発行できるため、今後の端末の入れ替えや追加の際も安心です。」
今後は出先機関でのWi-Fi活用やマルチOS環境の整備も検討
これからのWi-Fi活用およびIT活用について、小栁氏はこのように話します。
「今回は市庁舎内での実施に限られましたが、保育園などの出先機関からもセキュアなWi-Fiを活用したいという要望が出ています。また、庁内でのWi-Fi利用が進んだことで、職員からはタブレットなどよりモビリティの高いデバイスを使いたいという声もあり、マルチOS環境の整備も含めて検討していきたいと思っています。」
最後に小栁氏は、ソリトンの対応についてこう締めくくりました。
「他のベンダーではなかなか対応が進まないことも多い中、ソリトンの担当者は迅速に対応してくれ、できることとできないことを明確にしてくれるため非常に助かりました。今回のプロジェクトを円滑に進めてくれた北陸電々やバッファローにも感謝しています。今後もソリトンには、セキュリティや認証に関するソリューション提供を期待しています。」
お忙しい中、有り難うございました。
※本ページの内容は、2024年12月作成時の情報に基づいています。